「シャトロバドゥール・ド・レボット、シャトーとお呼びください。以後お見知りおきを」


シャトロバドゥール・ド・レボット(シャトー)
【Chat-troubadour de le-botte】




§年齢
 27歳

§元になった物語
 シャルル・ペロー『長靴をはいた猫』より 長靴をはいた猫

§外見的特徴
 猫の半獣人(猫耳、尻尾)
  黒と金のキジトラ
  上品な毛並み(手入れは欠かさない。ちょっとした自慢)
  肘先とひざ下も猫だが、ほとんど人前に出すことはない。肉球はもはや公然の秘密
 金髪
 緑の眼
 身長167cm+ブーツ 旅慣れた体つき

§服装
 緑の中折れ帽 羽根とアクセサリーつき
 濃紅の肩マント
 白いチュニック
 黒いベスト
 白い手袋、右掌に銀糸で月桂樹が刺繍されている
 カーキ色のズボン
 腰布 日によって違う
 茶色のロングブーツ
 リュート・アンティーク調の小さなハープ ※どちらも演奏可
旅姿:
 小ぶりな弓 ※普段は宿に置いてある
 黒のマント、大きな緑色の宝石がはめ込まれたブローチで止めている ※街の外に出るとき用
 大きな麻の袋に旅道具を入れて背負っている 四次元

§人称
 一人称:私
 二人称:あなた/○○(役職・身分)+様/○○さん
      おチビさん・坊ちゃん・お嬢さん・ご婦人・ご主人
  ↓
(関係が深くなってくると)
 一人称:俺
 二人称:君/呼び捨て

§性格
素直クール。
大仰な言葉を並べ連ねているときは大抵おべっか。
本当に良いものに対してはシンプルでストレートな言葉を使う。
 そのため勘違いを受けやすい
関係が深くなってくるとツンデレに変化。
 デレを見せないよう自分を律するためのツン
 これまた誤解を受けやすい
 デレの時は流れるように一息で話すため、それに気づくことができればわかりやすい
尻尾を見れば機嫌がわかる。
本当に上質なもののみを愛する。
目上の人には丁寧な態度で接する。
 たまに慇懃無礼な態度をとることもある
  それはたぶんツンデレ
基本的には砕けた口調。
一期一会の出会いを大切にする。
 来る者は拒まず、去る者は追わず
 流れの身分であるため、人と深くかかわるのを無意識に避けようとしている面がある
 それゆえ、それを乗り越えて手にしたご縁は宝物
自由が好きな旅人体質。
 そろそろ安定した地位に就きたいとも考えている
 人に仕えることも嫌いではない

§
流れの吟遊詩人。
弓の腕は良くも悪くもない。簡単な自衛ができる程度。たまに狩りをする。
騎士道の精神は持ち合わせている。
しかし自分の命を懸けてまで武力で尽くすことはあまり好まない。
一策講じるのが得意な策士タイプ。
 見込んだ相手には持てる力の限りを尽くす(主に策略において
目上の人に取り入るのが上手。
§
請われればいつでも、旅の中で集めた物語を語る。
それが終わると、相手に知っている物語を語るよう求めてくる。
 もちろん街角やお呼ばれの場で歌っているときは、そのような行動は起こさない。
§
基本的に、日中は毎日街角(広場の噴水)に立っている。
夜は宿屋に泊っている。酒場にもよく顔を出す。
 酒はそれなりに強い
 飲み比べ等は及び腰
食や人との交流も旅の醍醐味の一つだと捉えている。
§
黄昏時、二冊の手帳とペンをもって、物思いにふけっている姿が見られる。
一冊は赤いビロードの表紙にきらびやかな紋様の装丁がされているが、もう一冊はただ紙を綴じただけのような小さな古ぼけた本である。
彼曰く、豪華な装丁の本は、今まで集めた物語を書き込むための物だそうだ。古い本は……?
§
§§
§§§
あなたが街の広場に足を踏み入れると、数人の住民が集まっているのが見えた。
広場中央の噴水の前には、今日来たばかりと思しき吟遊詩人が物語を紡いでいた。
美しい毛並みの尻尾が、リュートの音に合わせて揺れている。
どうやら話も佳境のようで、詩人の声にも熱が入る。
緑色の目が一瞬、あなたをとらえたように感じた。
あなたはこのまま彼の物語を聞いても良いし、用事を思い出して立ち去っても良い。

§サンプル台詞
「これはこれは、お噂にはかねがね。私に何か御用でしょうか」
「ふむ、この料理はとても美味しい。この地方の酒とも合う、絶品だ。……む?これは俺にとって最上級の褒め言葉なのだが、足らないか」
「勘違いなきようご主人、私はあなた様の人徳に惹かれたが為に自由の身分を捨ててまで貴方様にお仕えしようと思ったのではありませぬ、ひとえに私自身の身分の安定のためでございます。……今しがた少々口を滑らせたようですがどうぞお忘れを」

§交流
捕まえようとしてもひらりと逃げる、仲良くなれたと思ったらツンツンしてくる、面倒とっつきにくい男です。
身長のことをからかわれるとすねます
詩や物語を喜んでもらえることが、彼にとっての幸せです。
長い旅の中で、定住できる土地とゆるぎない信頼を寄せられる主を求めています。
心から頼れる友人や恋人を持つことができたら、彼にとっての最上級の幸せです。


§口癖
「ふむ」「〜〜でしょうか(だろうか)」
相手に同意を得るようなやや疑問交じりの語尾が多い。基本は敬語、関係が深くなるとため語。
シャトーの「ふむ」という口癖は、話を聞いてから自分の頭で処理するまでのつなぎ言葉なので、「え?」とか「は?」とかが先に出ているときは思考回路がパーンして余裕がなくなっている証拠です。


§名前について
フランス語より
シャ→「猫」
トロバドゥール→「吟遊詩人」
ド→接続詞「of」
レ→冠詞
ボット→「長靴」
物語内ではminet(ミネ=「子猫」)でした


§耳・尻尾・肉球について
シャトー「……そのことに関しては、あまり触れないでくれ。…………乱雑に扱わないのであれば、触ってもらってもかまわないが」
耳も尻尾も良く動きます。
耳は音を聞いたときにはぴんと立ち、ネガティブな感情になると伏せられます。ぴるっと動きます。
尻尾は立ったときに、ぎりぎり地面に着くかつかないか。長毛でもっふもふです。
肉球は求められればものすごく微妙な表情とともに差し出します。ぷにぷに


§切り取られた時期と記憶について
シャトーは物語の最後の1ページ。忠実な従者として、粉ひきの三男に過ぎなかったハンスを「カラバ侯爵」に仕立て上げた達成感。
ただ、彼のちいさなのぞみは叶いませんでした。
影響:
 「誰か一人のために尽くしたい」という思いと「自由に生きたい」という相反する思いの中で揺れ動いていた。
  →街で出会った人々と関わる中で両立の道を模索。
 自身がかつて猫だったという確証はないが、おそらくそうだったのだろう、という程度。ただ、気を抜いていると猫のころの習性が自覚なしに出る。毛づくろいとか顔洗いとかお風呂入った後のぶるぶるとか
 結局人間は身分や外見でしか他人や物事を判断しないというどこか冷めた感情も共に抱いたまま切り取られてきたが、人と触れ合う中で即解消。
 小さいものが動いているとつい目で追ってしまう。
 兎肉が好物に。物語の中では王様に献上するために、自分では口にすることができなかったから。
 吟遊詩人になったのは、物語内で憧れを抱いたため。(独自解釈)
切り取られる前の物語の記憶は、ある程度継承している。おそらく、切り取られる直前まで、物語やご主人様にしがみつこうとしたため。
物語内での不自然なひらがなや幼い言葉遣いは、物語のころの記憶や思い。


§モチーフ・イメージ
10月、月桂樹、星月夜、晩秋に近づくもの悲しさと、さやと吹く風
タンザナイト(石言葉:「誇り高き人」「空想」)→帽子
カルセドニー(石言葉:「達成」「開放」「冒険心」)→マント
[参考→宝石の石言葉一覧表]
月桂樹は桂冠詩人より。右手袋の刺繍の月桂冠が半円なのは、まだ未熟者であるという自戒の印。
中世のフランスや中欧をイメージ。


§アフター方針
酒場の二階の宿から、街外れのアパートの三階へと住居が移動しています。 料理や家事も慣れないながらに取り組みだすと思います。しばらく昼食は、形の崩れた味の薄いサンドイッチになりそうです。
森が近くなったことで、狩りに行くことが多くなるかも知れません。
仕事ぶりは変わりません。酒場には相変わらず顔を出します。
まったり楽しく暮らしていきます







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